堕落論

今年の冬は寒いわ長いわで、満足に太陽光に当たってないからか、ここんとこ気力・体力共に低調ぎみ。
こんなときこそじっくり本を読もうと、坂口安吾の「堕落論」を読む。
「人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない。人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。」
・・この本、気持ちが落ちてるときにはあんま読まんほうがいいかもな(笑)。
まー読んで凹むことも落ちることもなかったんだが、同じ文章でも読む側の精神状態や意識レベルによって読んだ印象が全く変わるのを再確認。以前読んだときと比べ、共感度がかなり低かったのは自分でも意外。いっしょに収められている「日本文化私観」のほうが面白かった。
これは昭和21年(1946年)に発表されて、戦後の日本人に強い影響を与えたエッセイなんだけど、終戦直後という時代背景にして、喪失感よりも、緊張感というか反骨精神が溢れてんのはさすが安吾というべきか。
10年後にまた読みたい本だね。





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